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活動報告・発行広報物

【開催報告】伝えたい人に「伝わる」が身につく3日間!「フミコムPRカレッジ」

地域連携ステーション フミコム
  • 文京区全域
  • その他
・講師 谷 浩明さん(コミュニケーションデザイナー、杉並区広報専門監)
・日時 9月 7日(土)13:00~15;30
    9月21日(土)10:00~12:30
    9月28日(土)13:00~15:30
・受講者 のべ24名(9/7:9名、9/21:7名、9/28:8名)

前々回、前回と好評を博した広報講座「そのチラシ、あなたの伝えたい人に伝わっていますか?」のレベルアップ編として、谷 浩明さんを講師にお招きし、少人数制で実践的に「広報」を学ぶ講座を開催しました。
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初日は、広報の基本を座学中心で学びました。

さっそくですが、「広報」の役割とはなんでしょうか?

広報はなにかを伝えるだけでなく、その結果、やってみたい!行ってみたい!参加してみたい!など人が行動する、新しいことを始めるキッカケである、ということから講座がスタートです。

広報というと、広く伝えるというイメージが先行していますが、特に行政の広報では、広報と広聴を合わせて「広報」と捉え、人や団体と良い信頼関係を築くために行うコミュニケーション、PR(Public Relations)であると谷さんは話します。

さらに、コミュニケーションとはなにか、広報と広告の違い、広報ツールであるSNSや広報紙など各種メディアの特徴などについて学びました。
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続いて、ではその情報を伝えたい相手は「誰」なのかを考えるワークを行いました。
自団体のイベント等を行うときに現在知らせている相手は誰なのかにとどまらず、自団体の事業に関わってくれている人、関わってくれると嬉しい人など広く書き出すことで、つながっているのにアプローチできていなかった層に気づくこともできたのではないでしょうか。
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2日目は、前回の前提となる知識を元に、チラシ作りをすることに念頭に、デザインの考え方やタイトルの付け方を学びました。

デザインと言うと見た目(形)の印象もありますが、目的を達成するための志向の枠組み、コンセプトの設計などのプロセスそのものを指すことも含まれます。
実際に見た目として、色使いやフォントの使い方、余白、区切りや見てもらえるレイアウトなどのテクニックについて学びました。ポイントは、「自分に関係がある」とパッと見たときに思ってもらえること。自分の視点だけでなく、情報の受けての視点に立てるかどうかがポイントになります。
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「自分に関係があるかどうか」という点では、デザインだけでなくてタイトルの付け方も重要。情報の受け手を絞り、その相手にとってそのチラシを手にとって行動を起こすことでどんな利益があるかをいかに伝えるか、例題を元に受講生みんなで考えて発表するワークも行いました。

チラシのデザインに限らず、企画などでも同じことが言えるかと思いますが、以下の4点を常に念頭に置くことが大事であると繰り返し学んだ回となりました。

・誰に向けて作るか
・何の目的で作るのか
・なにを伝えるのか
・その結果相手にどうなってほしいのか
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最終回となる3日目は、チラシクリニック。
まず、広報計画の立て方。イベントやキャンペーンなどのゴールに向けて、いつどんな手段でどんな行動をとっていくか具体的に考えるかを考え、各自発表しました。
頭ではわかっているつもりでも、実際に書き出すことで抜けているプロセスがあることに気づいたり、自分だけでなく他のメンバーと共有できるなどメリットがたくさん。団体内のルーティンとして身につくまではこうしてスケジュールを書き出して共有できるといいですね。
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そしていよいよ1~2日目で学んだことを元に各自作成・修正してきたチラシを講師がブラッシュアップ。レイアウト、タイトルの付け方など、伝えたい相手が誰で、どうしたら伝わるのかを念頭に具体的なアドバイスがあったことで、受講生のみなさんにとっても改善点が明確になったようです。
これからのイベントシーズン、3回の学びを生かして伝わる広報活動を展開していけるよう、フミコムとしても引き続きサポートしていきたいと思います。