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活動報告・発行広報物

【開催報告】第53回フミコムcafeオンライン 子どもが楽しければ大人も楽しい!放課後はゴールデンタイム

文京区社会福祉協議会
  • 文京区全域
  • 福祉・健康(高齢者/障害者/その他)
  • まちづくり・安全
  • 子ども
日時:2020年8月26日(水)19:00~20:30
会場:オンラインにて開催
ゲスト:すずきかおりさん(放課後NPOアフタースクール:広報)
参加者:30名

8月のフミコムcafeは「遊び」をテーマに開催しています。
今回は小学生の放課後の時間を地域や企業とともに支援している放課後NPOアフタースクールで広報を担当しておられるすずきかおりさんをお招きしました。現在の小学生の放課後の実情とアフタースクールでの実践を伺いながら子どもたちの成長のためにどのような関わりができるのかを考えていきます。
◆子どもたちを襲う悲劇
放課後NPOアフタースクールのロゴマークである午後3:33
あなたの子どもはどこにいますか?
2003年~2004年頃 小学生が巻き込まれる悲しい事件、事故が相次いで起こりました。
大人の目が離れる14時~18時の放課後は「魔の時間帯」。共働き世帯が増加している昨今、子どもたちの居場所は保育園の時期だけでなく学童保育へのニーズも高まってきました。保育園の待機児童問題は社会問題となり少しずつ減少してきましたが、学童保育は「小1の壁」と言われ学童保育の質・量ともに不足傾向にあります。

◆失われた3つの“間”から日本の子どもたちの心の課題が見えてきた
「時間」・「空間」・「仲間」 現在の子どもたちはこの3つの“間”が奪われていると言います。
とにかく塾や習い事で忙しく、子どもが襲われる事件が相次いだことからひとりで家で過ごさなければならなくなり、アポイントなしで友達と遊ぶこともできなくなっているのが現状です。
「時間」・「空間」・「仲間」が奪われたことにより、自己肯定感や挑戦する意欲の低下、コミュニケーション不足により孤独感を抱きやすく心の成長に強く影響が出ているそうです。

◆このような現状から"放課後NPOアフタースクール“が動く
「放課後はゴールデンタイム」というビジョンを掲げ、子どもたちの放課後を救うため以下の放課後教育活動に取り組んでいます。
・アフタースクール事業…放課後の居場所作りと地域の協力者を市民先生としてともに子どもたちを支援するプログラム作り
・企業×NPO協働ソーシャルデザイン事業…300社以上の企業との協働により社会で子どもを育てる日本を実現すべく、楽しい・スキ・やりたいを感じさせるプログラムの実施

◆命を守るアフタースクール
2020年2月27日(木)新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全国一斉臨時休校が要請されました。週明け(3月2日)より学童保育の終日開室が3ヶ月以上続き、緊急事態宣言後は医療従事者、エッセンシャルワーカーの家庭の子どもを対象に開室しました。
スタッフ自身も感染の不安を抱えつつも行政・学校と連携しながら目の前の命と子どもたちの笑顔を守るために奮闘されたそうです。

◆コロナ禍の活動
コロナ禍においても遊びや学びを諦めない!成長を止めない!子どもたちと一緒にできることを模索しながらの日々が始まりました。
3月からオンラインプログラムを開始。7月までに72回以上のオンラインプログラムを実施。保護者に向けてアンケートを取り学習面の不足も心配だが友達や社会とつながる時間が不足するほうが不安であるとの声があがった。
そこでこの夏さらに大人たちも一歩前へ踏み出します!
放課後NPOアフタースクールでは企業との協働や助成金を活用しながら夏休み期間に週3回全国の学童保育に向けてオンラインプログラムを届けました。ネット環境がない所へはキットを無償提供し接続方法等も伝えたりしました。

◆放課後NPOアフタースクールが考える働き方、文京区での活動
子どもたち、仲間、自分が笑顔でいられるような働き方は
誰かの笑顔×自分らしさ=幸せな仕事の方程式
やりたい・スキを見つけられるような活動を進めていきたいと考えているそうです。
・汐見アフタースクール…文京区立汐見小学校での運営サポート
・ふみのまちラボ(with 伊藤忠都市開発)…新しい暮らしを豊かなものにするため親子型参加プログラムを年3回実施

◆昨年度の活動「物語で想いを伝えるプロジェクト」
放課後NPOアフタースクール10周年にあたり、あらためて放課後はゴールデンタイムとはなんだろう。放課後の学校がもっと地域に開かれたコミュニティー活性基地として機能できないか。可能性が無限大にある10代の子どもたちと一緒に地域を改めて見直す取り組みをしてみようとすずきさんは考えました。
取り組みとして、「街の未来を考える」をテーマに小学生が物語のシーンを考えます。次に地域の高校生にバトンタッチ。より成長した目線で街のことを物語にするならどうする?と映画製作に発展。人と人とが関わることを諦めなければ毎日の生活に光が失われない景色が色づいていくという高校生なりの視点で素敵な映画に仕上がり上映発表にまで至りました。
人と関わることを恐れない!それこそが毎日を輝かせる!
この高校生たちの発信はものすごく運命的なものを感じるとすずきさんは言います。
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◆後半はすずきさんとのクロストークに変わります。
参加者の方からチャットでたくさんのコメントが寄せられました。関心の高かった質問を抜粋してお届けします。

◎オンラインプログラムの内容は具体的にどんなことを行ったのか?
縄跳びのプロの方の実演やドッチボールでいかに速い球が投げられるかなどできるだけ今までと変わらないような内容を実施。ほかには、お化け屋敷、ミクロツアーズ、東北の漁師さんにご協力いただきホヤ釣りの様子を中継したりした。オンラインのメリットを最大限活かして一方的ではなく子ども同士の交流が生まれるような部分も取り入れた。

◎市民先生(地域の方)とのつながりはどのようにして作っているのか?
プログラムは子どもたちの声から拾い上げている。You Tubeはどのように作るのかという関心の場合は実際にYou Tuberの方に来てもらい動画作成をしたりする。また、地域の方が団体のことを知り子どもたちに伝えたいことが子どもたちの要望とつながればその方にお願いしたりする。

◎学校、親、子ども、スタッフ、地域の方、行政など多種多様な考え方がある中で調整が難しいと感じるがバランスをとるコツはあるか?
日頃の関係性が重要ではないだろうか。有事がおきてからではなく日頃から子どもたちのために何ができるかを想定したコミュニケーションの積み重ねが大事。すべては信頼関係の下で成立することだと感じる。
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◆すずきさんがチャレンジしたいことは
リアルを取り戻したい。今まで大事にしてきた温度感をなくしてはならない。ICTの活用はコロナに関係なくいろんな学童保育とシェアしながら考え、いろんな人とつながれるプラットフォームを作りたいと笑顔いっぱいの中お時間となりました。
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今回もグラフィックレコーディングで素敵にまとめてくださいました。
ありがとうございました。

次回、9月16日(水)19:00~20:30 オンラインにて開催
第54回「どう支える?外国につながりのある子どもの育ち・学び」をテーマにお送りいたします。ぜひ、ご参加お待ちしております!
開催案内:https://www.d-fumi.com/article/detail/1226