２月のフミコムcafeは、デフフットサル男子日本代表選手 2024年冬季デフリンピック（トルコ）準優勝メンバーである宗澤　麟太郎さん、NHK教育テレビ（現・Ｅテレ）「手話ニュース」元キャスターの中野　佐世子さんをゲストにお迎えし、デフフットサルに関することや手話通訳をのを始めたきっかけなどについてお話ししていただきました。イベント後半では、５グループに分かれて今回の金子さんのお話を聞いて、「デフリンピックにどう関わる？そのためにどうアクションをする？」というテーマでグループで話した内容を共有いたしました。

　イベント前半、まずはゲストのお二人のお話を聞きました。まずは宗澤さんから、デフリンピックとは聞こえるスポーツとの違いをフットサルを例に教えていただきました。デフリンピックはご存知の方が多い「パラリンピック」より歴史があり、デフリンピックは、4年に1度、夏季と冬季大会が2年ごとに交互で行われる、きこえない・きこえにくい選手のための国際スポーツ大会です。また、次のデフリンピックは、2025年に100周年かつ初めて東京で実施されます。きこえる人のフットサルと違い、デフフットサルはアイコンタクトやジェスチャーだけを使ってパスをもらうとのことで、難易度の高さから毎月合宿をしているそうです。参加者の方々は、宗澤さんのデフフットサルの特徴に聞き込んでいました。
　「障がいをもつ私たちが挑戦する姿勢を見て、誰かに勇気を与えることができるかもしれないという思いがある」というお言葉が印象的でした。

次に、中野さんからは手話通訳を始めるまでのストーリー、手話を覚えたことで素敵な出逢いがたくさんあったことをお話しいただきました。ろう者（耳がきこえない人）の方も含めて、「私は○○なので、手話を使います、犬を連れています」といったマークが社会にはいくつもあるのだと教えていただきました。
　何か障害などを抱えている方とのコミュニケーションについては、手話などが使えなくてもジェスチャーが口の開き方で伝えることができるのだと、中野さんが参加者の方々に向けたメッセージがとても印象に残っています。
　また、手話を使えるからこそ街中でろう者の方と素敵な出逢いをすることができることも、いくつもの実体験をお話ししてくださりました。

イベント後半では、グループワークで「デフリンピックにどう関わる？そのためにどうアクションをする？」について、各参加者のみなさまでゲスト２人のお話を踏まえてグループで話し合っていただきました。「デフリンピックの開催により外国人が来るので、中野さんのように何かしらの手段でコミュニケーションを取っていきたい」という意見がありました。

開催後のアンケートでは、「デフリンピック、フットサル、ろう者の方へのコミュニケーションについて、より知ることができて良かったです。 」「デフリンピックが盛り上がるように応援していきたい。」といった声が寄せられました。

また、【今月のいっぽ】として、参加者のみなさんがゲストのお話を聞いて考えた『自分にできそうなこと』をひとことずつ書いていただきました。

　東京都のデフリンピックに関するボランティア募集は既に締切られていますが、ボランティアに参加しなくても、日常生活で私たちにできることは意外とたくさんあるのだと気付かされた、とても良いフミコムcafeでした。今回参加してくださったみなさま、本開催報告を呼んでくださったみなさまも自分にできそうなことから始めてみませんか。

　宗澤さん、中野さんご参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

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▽文京区社会福祉協議会　地域連携ステーションの情報発信
https://www.d-fumi.com/news_important/news-20211222183302

▽ホームページ
https://fumicom.tokyo/
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