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【開催報告】[第108回フミコムcafe]-共生社会を考える- 世界を見つめて日本を見つめた、「私」が願う地域のカタチ

地域連携ステーション フミコム
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【開催報告】
[第108回フミコムcafe]
-共生社会を考える- 世界を見つめて日本を見つめた、「私」が願う地域のカタチ

日時:2026年5月20日(水)19:00~20:30
会場:フミコムC-base(文京区民センター地下1階)
ゲスト:新居みどりさん(NPO法人国際活動市民中心(CINGA))
参加者:20名

 今回のフミコムcafeでは、新居さんに子ども時代から現在に至るまでの歩みと、今後の地域の「カタチ」についてお話しいただきました。

【日本から海外へ】
 交換留学でイギリスへ渡航したこと、釜ヶ崎での炊き出し活動、阪神・淡路大震災での災害ボランティアなど、さまざまな経験を通して社会課題と向き合ってこられた新居さん。その中でも、人生の大きな転機となったのが、ルーマニアでの2年間だったそうです。

【ルーマニアでの生活】
 当時のルーマニアは政情が不安定で、飢餓の問題も深刻な状況にありました。新居さんが赴任した地域にはさまざまな民族が暮らし、歴史的な軋轢も残っていました。そのような環境の中、寒さの厳しい冬でも路上で暮らす子どもたちが多くいたそうです。
 子どもたちと関わる中で、彼らが物乞いをして生活している現実を知った新居さんは、「自分の力で暮らしていけるように」と新聞配達の仕組みづくりにも取り組まれました。
 しかし、その活動だけでは乗り越えられない社会格差や貧困の現実にも直面しました。それでも一人ひとりと誠実に向き合い続けたことで、最初は「アジアから来た人」と見られていた新居さんは、やがて「みどり」として地域の人たちに受け入れられるようになったそうです。

【外国人が抱える「孤独」への気づき】
 ルーマニアでの活動を終えた後、新居さんはさらに国際協力を学ぶため、イギリスへ留学しました。そこで今度は、自分自身が「外国人」として暮らす中で深い孤独を感じます。国際協力の活動を辞めようと思うほど苦しい時期もあったそうです。
 その経験を通して、「日本で暮らす外国人の方々も同じような孤独を感じているのではないか」と気づいた新居さん。その気づきが、日本で活動を続ける原点となりました。
 在住外国人が地域コミュニティに入りづらい現状を少しでも変えたい。そんな思いを胸に、現在も活動を続けておられます。

【一人ひとりの「多文化性」】
 最後に、新居さんが活動されている三鷹市でのエピソードをご紹介いただきました。
 ウクライナ情勢の悪化を受け、三鷹市では避難された方々の受け入れが行われ、地域住民との交流の場も設けられていました。
 そんな中、新居さんは「情勢だけを見るのではなく、その人自身の暮らしに目を向けてほしい」と感じ、「これまでの日常生活」をテーマにした交流会を企画しました。好きな食べ物や休日の過ごし方、家族との時間など、日々の暮らしについて語り合うことで、お互いを「避難してきた人」「受け入れる人」ではなく、一人の人として知ることができました。交流を重ねる中で、「何か力になりたい」「協力できることはないか」という思いが自然と生まれ、地域のつながりが少しずつ育まれていったそうです。
 一人ひとりが持つ多文化性を知り、理解し合うこと。その積み重ねこそが、共に暮らす地域づくりにつながることを、あらためて感じるお話でした。
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【グループワーク】
 講演後のグループワークでは、「今回のフミコムcafeに参加した理由」をテーマに設定しつつ、参加者同士が感じたことや気づきを語り合いました。
 実際に日本語教室を開催されている方や国際協力にご興味のある方も参加されており、「身近な地域に私ができることは何だろう?」「私たち一人ひとりの中に色んな文化があるという考え方に衝撃を受けた」など、それぞれが「私」の考え方を深掘りする時間となりました。

【開催後アンケート】
 参加者からのお声をご紹介します。(一部抜粋)
 ・この機会に何か行動しよう!と勇気を出すきっかけになるお話だと思った。
 ・新居さんの生き方、視点に大いに共感した。これからの自分の進むべき道筋が見えてきた。
 ・まずは考え方を知ることが大事だと感じた。身近な友達に広めることから始めたい。
【終わりに】
 会の最後には新居さんからのメッセージがありました。
 「一人ひとりの『わたし』の心の中には、多くの文化があります。その多文化性がつながり合いながら生きることが『共生』です。『外国人』と『日本人』という分け方ではなく、人種に関係なく一人ひとりの価値観は、たくさんの文化で形成されていると知って生活していただけたら嬉しいです。」

 我々としても、今回のフミコムcafeに参加してくださった皆さま、そしてこの開催報告を読んでくださった皆さまにとって、地域でできることに目を向けるきっかけとなれば幸いです。
 新居さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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※画像のお写真は「フミコム撮影隊」の方が当日撮影してくださったものです。

 📸「フミコム撮影隊」とは?
 令和5年度に地域連携ステーションで主催した「活動入門講座 スマホカメラをツールに地域に出よう!撮影入門講座」の参加後に、地域活動の撮影練習も兼ねて私たちがご案内したイベントや講座等で撮影を行っていただいている活動です。
 撮影いただいたお写真は、文社協の広報や団体さんの広報、館内のポスターといった様々な形で、使用させていただいています!

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▽文京区社会福祉協議会 地域連携ステーションの情報発信
https://www.d-fumi.com/news_important/news-20211222183302

▽ホームページ
https://fumicom.tokyo/
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