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活動報告・発行広報物

富士山噴火時の避難ルートに「お中道」の整備を

NPO法人 火山洞窟学会
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富士山
はじめに
富士山の噴火に備えての、避難ルートマップが作成され、富士山保全協力金を支払う際に希望者に避難ルートマップが配られている。また山小屋等にポスターが掲示されているが、あまり目立たない。
このルートマップは、富士山の上下の避難は可能であるが、左右の移動は一部のルートに限られている。避難ルートは多い方が安全であると考えられる。


「お中道」とは、富士山の中腹五合目~六合目辺りを水平方向にぐるっと一周する道で、周囲は約20km前後、富士講の信者が巡拝してきた道である。
昭文社 山と高原地図1997年版 富士・富士五湖
昭文社 山と高原地図1997年版 富士・富士五湖
吉田口本六合目から下山道に入り
吉田口本六合目から下山道に入り
九十九折りの手前から踏み跡程度の道をたどり
九十九折りの手前から踏み跡程度の道をたどり
須走胎内を経て
須走胎内を経て
須走口六合目瀬戸館ヘ
須走口六合目瀬戸館ヘ
瀬戸館から
瀬戸館から
須走口登山道を少し登り
須走口登山道を少し登り
踏み跡を確認しながら
踏み跡を確認しながら
踏み跡を確認しながら
踏み跡を確認しながら
御殿場口の宝永噴火口ヘ
御殿場口の宝永噴火口ヘ
御殿場口の宝永噴火口からは現存するルートで
御殿場口の宝永噴火口からは現存するルートで
富士宮口六合目ヘ
富士宮口六合目ヘ
富士山保全協力金を払うともらえる
おわりに
今回、2018年8月25日〜26日に富士山頂まで登った時に登山者から話しを聞いた。
「山頂をめざしピストンするなら問題ないと思う。噴火するという危険意識がない(活火山という)」
「噴火に備えて逃げるルートは多い方がいいと思います」「避難に備えてお中道ルートがあった方がいい」「横ルート•シェルターがあるとよい」「あった方が安全面や利便面でいいと思う」「世界文化遺産の富士山 信仰の道(お中道)として復活させても良いと思います」
「実際にそういう事態になったらあわてるだけなので早く広く知らせて整備されると良いと思います」「噴火が考えられる以上 整備したほうが良い」「避難のためにあった方が良いと思う」「噴火に備える注意喚起が五合目にあると登山者の意識向上につながると思います」 
8割の方がお中道があった方が良いとの意見でした。
また初めて富士山に登山された方は噴火時避難ルートマップを知らず、リピーターの殆どが知らなかった。周知が必要である。
2019年8月9日〜10日に富士山頂まで登った時に登山者から話しを聞き追加した。


2019年4月
2019年8月追記

       NPO法人 火山洞窟学会 K・K 記