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地域連携ステーション フミコム

活動報告・発行広報物

【開催報告】第39回フミコムcafe「-子どもたちとプロが創るローカルマガジンプロジェクトに学ぶ-まちづくりにアート思考を」

地域連携ステーション フミコム
  • 文京区全域
  • 文化(芸術/スポーツ/教育/その他)
  • まちづくり・安全
  • 子ども
日時:2019年6月26日(水)19:00~20:30
会場:フミコム C-base
ゲスト:浅井由剛さん(クリエイターチームカラフル代表)
参加者:約30名

6月26日のフミコムcafe、テーマは「まちづくりにアート思考を」。
子どもたちに創る楽しみを感じてほしい、との想いから文京区でMITAMIYO!!というローカルマガジンを発行しているクリエイターチームカラフルの代表、浅井由剛さんをゲストに迎え、笑い声も飛び交う和やかな雰囲気のなか、アート思考を取り入れるヒントをお話しいただきました。
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なんでそれをやりたいの?と問われたときにすぐに回答できる人は少ない。それを自分の中で掘り下げていくことが重要。
さまざまな判断は自分の内側で行われますが、果たして内側にどれだけ目を向けられているでしょうか。
お話はこの提言から始まりました。

浅井さんが子供の頃に自分が生まれた街を全然かっこよくないと感じたこと。
そして20代の頃に世界を放浪し差別を受けましたが、壁に描いた絵が称賛され一転してヒーローになった経験、そのときにアートが国境を超えて人の心を動かすことに感動したというお話に参加者の方から感嘆の声が上がりました。
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『アウトプットなしのアート思考はありえない』と浅井さんは言います。
<インプット ー ストック ー アウトプット>のサイクルの中で、ストックが大切なのはもちろんですが、インプットがきちんとできないと適切にストックできませんし、アウトプットの仕方によって良質なインプットに変わってきます。
インプットといっても読書や勉強の知識を蓄えるだけではなく、五感を使っての体感や観察、会話なども大切です。そして「いかに相手を感動させるか」は「自分がどこまで感動できるか」なので、自分の中で感情を伴う共感や共鳴があってはじめて相手に届くアウトプットとなるのです。
このお話は特に実感を伴ってまさに「共感」している方も多かったようで、納得の声が多く上がっていました。
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そして浅井さんの主宰しているローカルマガジンプロジェクトの具体的な内容を伺います。
雑誌をつくる=アウトプットする前提なので観察力も身に付くクリエイティブな体験、またプロと一緒に作業することで質の高いアウトプットを体験できること。そうして自分の住む地域へと自然に目が向き、自分なりに考えるようになる。
これこそまさに「アート思考」。浅井さんはこのプロジェクトを通して子どもたちに「自己実現欲求を実現できる人」になってもらいたいと仰っていました。
また、雑誌を作ることにより地域や世代を超えての交流が生まれ、新しく地域に入ってきた方と長く地域に住んでいる方の交流のきっかけともなる。そして所属意識が高まり地域との距離が近づいていく。
これはまちづくりにも結びついているとお話しくださいました。
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その後の交流の時間にも活発な意見交換が行われており、共有された様々な気付きの一部をアンケートから抜粋して紹介します。
・創造するには、自分の過去や経験が結びつく
・アート思考について初めてきちんと学べた
・真理の追及は自分自身のブレない強固な軸をつくる過程
・絵で会話が生まれるのは素晴らしい

アンケートを回収した後もあちこちで交流は続き、自分の地域でもこのような取り組みをしたいといった声も聞こえてきました。
こういった声や、イベントを通じて得た気付き、つながりが今後地域のなかで育まれていくことを期待しています。
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また、当日は4名もの方がグラフィックレコーディングをしてくださいました。
MITAMIYO!!もフミコムに配架しておりますので、グラフィックレコーディングの展示とともにぜひお気軽に見に来てくださいね。
MITAMIYO!!公式サイト:http://mitamiyo.net/

フミコムでは今後も地域の課題を知るはじめの一歩、新たなつながりを創るきっかけの場としてフミコムcafeを開催していきます。
引き続き、皆さまのご参加をお待ちしております。

フミコム(文京区民センター地下1階)