COPDや間質性肺炎といった慢性呼吸器疾患の患者さんは、在宅で長期におよぶ人生の最終段階を過ごされています。そのため、長い期間にわたってひどい息苦しさや苦痛を抱え、不安な日々を過ごしている患者さんからの悩み相談を受けることは少なくありません。そこで私どももこの終末期のテーマはとても重要なものと考え、苦悩を抱える患者さんにとって福音となるような情報提供ができないものかと津田先生に相談いたしました。津田先生は「非がん性呼吸器疾患の緩和ケア」という本を平原先生と2017年に発行され快く座談会の座長をお引き受けいただくとともに、執筆者の先生方を中心にメンバーを人選していただき、本日の座談会が実現いたしました。
●新春座談会2020年
慢性呼吸器疾患の終末期と緩和ケア
--重要なテーマと位置づけ、今後情報発信を/J-Breath――
津田 徹(霧が丘つだ病院)
桂秀樹(東京女子医科大学八千代医療センター)
近藤康博(公立陶生病院)
平原佐斗司(東京ふれあい医療生協)
島田志帆(厚生労働省医政局医師確保等地域医療対策室長)
・慢性呼吸器疾患の終末期と緩和ケアの日本の現状
・COPD患者の痛みと緩和ケア
・間質性肺炎患者の傷みと緩和ケア
・在宅医療における慢性呼吸器疾患患者の終末期と緩和ケア
・地域包括ケアシステムからの人生の最終段階と緩和ケア対応(行政の立場から)
・最後に
●新・連載講座「間質性肺疾患患者さんのための呼吸リハビリ」
第1回 間質性肺疾患患者さんの病気の特徴と呼吸リハビリの考え方について
神津玲(長崎大学大学院/長崎大学病院リハビリテーション部)
北川知佳(長崎呼吸器リハビリクリニックリハビリテーション科)
●連載 木田厚瑞「慢性疾患の時代―知る、考える、診る―」
第6回「患者さんの死から学ぶ」
●編集後記・事務局動静
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是非療養の参考にしていただければと思います。
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