色合い
文字サイズ

身近な発達障害について話す会

活動報告・発行広報物

7・18会報

身近な発達障害を話す会
  • 文京区全域
  • 福祉・健康(高齢者/障害者/その他)
  • 環境
  • 職業・暮らし
「身近な発達障害を話す会」
2020年7月18日(土)
14:00~16:00

今回はこんな内容でした報告(/・ω・)/
会の流れをメモ程度にまとめてありますので、少しでもご参考になれば幸いです。

次回の『身近な発達障害を話す会』
8月8日(土)14:00~16:00
https://www.kokuchpro.com/group/HANPENSION/


―7月18日(土)・昼会―――――

≪雑談≫―――

【仕事について】
・向いている仕事
ADHDは専門的な仕事・ASDはコツコツと自分のペースで出来る仕事が向いているという話はよく聞く
・大事なのは環境
自分の特性に合った職場でも環境が合わなければ仕事はし辛い。
・仕事は普通にできるが、家庭での問題が多い。
仕事中に小さな事が気になって作業効率が落ちている様な気はするが、仕事上では特に問題なく働けている。それよりも家庭の方が大変で通院を始めた。
・仕事の仕方
なかなかスムーズに仕事が出来ない事もあるので、参加者の当事者さんがどのように対応しているか聞きたい。
・オープンかクローズかはその人次第
発達障害を公にして働くか、隠して一般職に就くかはメリットやデメリットを見据えた上で本人がしっかりと考え決断した方が良い。必ずしもオープンが良いわけでも、クローズが良いわけでもない。

【家族について】
・オンとオフの差が激しい人もいる
外モード(オン)と家モード(オフ)の差が激しく、家族が「家ではこうで大変だ」という主張を外部にしても信じてもらえずに辛くなっていく事もある。当事者さん曰く『オン』はとても疲れるため長続きしない。家でのみ「発達障害」の特性が色濃く出ている人もいる。
・孫の小学校の先生に「発達障害」を支援できるような進路を進められるが少し納得ができない部分がある。
担任の先生と保護者とが密に話合い普段の様子や疑問点、納得できない部分など明瞭に対話をするのが子供にとって良いのではと思う。


≪20分テーマトーク≫―――

①マルチタスクのやり方
・優先順位をつける
優先順位をつけてシングルタスクをこなしていくとマルチタスクをしている時と大差ない事が多いので一つ一つを片付けるのも一つの手段。
・TODOリスト・目で見える化
やるべき事を書き出して処理をしていく。リスト等の目で見える形にして忘れないようにする。
・上司や周りへの確認
「どうしたらいいですか?」と大きな括りの中で質問すると『自分で何も考えていない』様に見えてしまうので、「〇〇は××で良いですか?」等、具体的な内容で確認した方がやり取りが円滑になる可能性が高い。

②医療・福祉について
・認知行動療法
発達障害は認知の歪みではないので効果がないのでは…という意見もある。二次障害などには有効である事が多い。
・断薬セラピー
薬を使わずに症状と向き合う方法もある。
・合う先生と出会う
自分に合った医者を見つけるのはやはり難しい。合わない先生のところに通うのは勿体ない。自分に合った先生に会うために他県に足を伸ばす人もいる。
・自立支援医療
薬などは安くなるので、医療制度は調べて積極的に使っていく方が良い。
・グループホーム
一人では生活が困難な人達が専門スタッフ等の援助を受けながら少人数で生活する集団生活スタイルの施設。
・ショートステイ
短期宿泊の支援制度。家族と住んでいて生きづらい時など一人になりたい当事者や、逆に当事者から離れたいカサンドラの配偶者など、少し距離を置く為に有効なショートステイを行っている施設もある。
・悪質な会やサロンなどには気を付けて
会やサロンの中には、当日参加後に「気持ち」としてお金を請求したり、個人情報を悪用したりなど悪質なものも実際にはあるので気を付けてほしい。

③自分が発達障害だとわかったキッカケ。困った事があったのか。
・日常のコミュニケーションの中での不自然さ(パートナー意見)
物忘れの多さ、光や音への過敏性、物を壊してしまったり、電気が消せない等の小さな事の積み重ね、思いやりに欠けた様な言動等がパートナーの発達障害を疑ったキッカケだった。
・当事者が自分で気付くパターン例
「困り感」と「生き辛さ」を両方感じた時に気付く当事者が多いのではないかとの意見。
・家族や身近な人からの言動
日常の事柄から夫婦仲が悪くなり「異常」とまで言われた事で自分でも調べてみたところ当てはまり気づきに発展した。
・もともと人とのコミュニケーションが苦手で、大人になってから調べてみたら自分と当てはまる事が多かった。
・子供の病気という認識があったが、近年「大人の発達障害」という言葉が出てきた事によって自らの気付きに発展した。

〇今回話せなかった他テーマ
『生きづらさの生活の中でどの様に生活していったら…?』
※話せなかったテーマについてのご意見や見解など御座いましたら匿名で会報などに掲載しますので、8742150@gmail.comへ是非お送りください。未参加の方からのメールもお待ちしております。(〆切:次回の会まで)


≪他団体告知≫―――
文京区家族会(文京区精神障害者地域家族会)
https://bunkyo-mca.wixsite.com/main


≪個人的な感想≫―――
今回は『家族』と『仕事』についての話がメインでした。『家族』という私に必要なテーマの中で夫婦間の隔たりなど当事者さん視点の話や我が家ではなく別の家庭のお話を聞かせてもらいとても新鮮で、また自分の配偶者とは違う方からの意見や気持ちはこんなにも素直に受け入れる事ができるのか…と改めて反省させられた部分もあり大変有意義に過ごさせて頂きました。『仕事』のお話は前回と同様に現実的な対処方法や経験談を求める声が多いのは事実で世渡りスキルや仕事での苦手な事の対処方等は今後も話題として話し合い掘り下げていければと思います。
その他、今回の会では「支援者と当事者の温度差」というものを非常に考えさせられました。良し悪しではなく、本当に絶妙なバランスで成り立っているんだなと思ったのが正直な感想です。良い面もあれば、悪い面もあるのだろうとは思うので個人単位で掘り下げて視野を広げたいなと思いました。


―――問い合わせ―――
身近な発達障害について話す会
代表:コルト(西岡)
8742150@gmail.com(ハナシニイコウ)
090-6987-7345