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活動報告・発行広報物

NPO法人火山洞窟学会のベトナム中部高原における火山洞窟の共同調査

NPO法人 火山洞窟学会
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洞窟捜索
2007年にベトナム中部高原ダクノン省にクロンノ火山地質ジオパーク(KVG)を設立する目的で、ユネスコの支援の科学プロジェクトが、ベトナム地質博物館館長La The Phuc博士によって着手されました。クロンノ地域の溶岩洞窟は、このプロジェクトの実施中に初めて発見されました。
洞窟調査メンバー・洞窟内部
2007年にベトナム中部高原ダクノン省にクロンノ火山地質ジオパーク(KVG)を設立する目的で、ユネスコの支援の科学プロジェクトが、ベトナム地質博物館館長La The Phuc博士によって着手されました。クロンノ地域の溶岩洞窟は、このプロジェクトの実施中に初めて発見されました。
2012年には富士山で培った溶岩洞窟測技術とノウハウに基づきNPO法人火山洞窟学会とベトナム地質博物館とで予備調査を開始しました。
さらに2013年~2015年に第1段階としてベトナムとNPO法人火山洞窟学会の共同調査として11件の溶岩洞窟の測量を行い、その合計の総延長は4832.5mを記録しました。そのうち総延長1066.5mの洞窟C7は東南アジア最長の溶岩洞窟として登録されました。
2017年2月の第2段階調査では、ベトナム国立自然博物館とNPO法人火山洞窟学会との間の契約作業としてさらに4件の溶岩洞窟の調査測量をおこないました。その合計総延長は1940.7mでありました。2017年末~2018年初めにはベトナム単独で、5件の溶岩洞窟の調査測量をおこないました。その合計の総延長距離は948.1mです。したがって、2018年3月までで、20件の溶岩洞窟が調査、測量、マッピングされており、その合計の総延長は7721.3mとなりました。 特筆すべきことは洞窟内で人骨・石器等先史時代の遺跡が発見され、いまやベトナムの考古学研究所、地質科学研究所、生物学研究所を含む大規模なジオパークプロジェクトとなっています。

ダクノン省ベトナム中部高原のクロンノジオパーク地域は風光明媚な滝あり、川ありの自然あふれた高原溶岩地帯です。平成29年9月外務省グローカル通信103号にパートナー募集でベトナムダクノン省による日本の地方自治体との交流の希望が出ています。そこでは日本との交流の例としてNPO法人火山洞窟学会のダクノン省における火山洞窟調査活動についての紹介が出ています。是非こちらのウェッブもご覧ください。
外務省グローカル通信103号:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/pdfs/mail_103.pdf
ダクノン省による日本の地方自治体との交流の希望:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/pdfs/vietnam1709.pdf

以上
資料・パンフレット